壁掛けテレビで求められるのが「ケーブルの隠ぺい」です。壁掛けしたテレビから黒いケーブルが見えるのは極力避けたいということで壁内配線の需要が高まっています。その一方で「電源やアンテナ線が来ていない壁だけどテレビを壁掛けしたい」というリクエストもあり、施工チームは毎回その板挟みで頭を悩ませています。今回の施工例もその一つ。
エコカラットが貼られた壁面にテレビ壁掛けのリクエスト。ただし電源とアンテナ線は90度対角の壁に用意されています。通常であれば90度折れ曲がる形で電源、アンテナ線を壁外配線で延長し、コード類は配線カバーで目立たなくしますが、お客様たってのご希望で今回「床下に入って経路を確保する」という案が浮上。お客様も納得され「床下配線経由」の壁掛け工事となりました。
施工当日はベテランスタッフ2名が名古屋から神奈川県へ。お客様宅は戸建て住宅。さっそく壁を見せていただくと写真で見た通りの壁です。エコカラットが貼られており壁内に下地補強はありません。
まずは配線経路の確保です。床下につながる点検口に案内していただきスタッフが潜り込みます。該当の箇所に辿り着き100ボルト電源と配線の分岐工事に取り掛かりました。壁掛けテレビでは床下に潜り込んでの作業は意外に多く、他にも天井裏に入って電源やアンテナ線を引っ張ってくることもあります。このあたりはスタッフの
「絶対ケーブルを引き込んでみせる!」
「そして隠してみせる!」
という熱意がよくあらわれています。
ケーブルの引き込みに成功し、エコカラット壁まで100ボルト電源とアンテナ線を引っ張ってくることができました。
次はテレビ壁掛け工事です。まずは壁内補強。エコカラットを貼られた壁に開口部を設け壁内からしっかりと補強を施します。同時進行でテレビで隠れる位置にコンセントも新設。完了したら開口部を元に戻します。
次は壁掛け金具の取り付け。エコカラットの上から角度固定式の金具を慎重に取り付けしっかりと固定します。最後にテレビ本体を取り付け、各種ケーブル類を接続したら動作確認。テレビは問題なく動作し、写真のようにコード類を見せないすっきりとした壁掛けテレビが完成しました。