新築での壁掛け工事の場合、エコカラットが貼られている場合が少なくありません。ハウスメーカー様によっては壁掛けする場所も含め全面エコカラットを貼る例もあれば、今回のように金具が来る場所だけエコカラットを抜く例もあります。弊社はどちらも問題なく対応できますが、「エコカラットがくり抜かれている」方がはるかに難易度が高くなります。ここでいう難易度とは、壁掛けが出来る・出来ないではなく「お客様の好みに合わせて位置にテレビを取り付けられるかどうか」と点においてです。
壁掛け金具の形状はまちまちで横幅が広いものもあれば、高さを必要とするものもあります。またテレビも壁掛け用のネジ穴が高い位置にあるものもあれば、下辺すれすれに用意されているものもあります。テレビや金具が決まっていない状態で、先にエコカラットを一部くり抜かれると、いざ壁掛けというときに四角い枠内に金具が収まらなかったり、テレビで隠し切れなかったり…という事態が起こりかねません。
反対に(くり抜かず)全面にエコカラットが貼られていれば、壁掛け時には好きな位置に金具やコンセントが設置出来ます。
マイホームを設計・建築中の方でエコカラット+壁掛けテレビを感掛けている方はこの点にご注意ください。早い段階でご相談いただければ、経験豊富な弊社スタッフハウスメーカー様と協調し、詳細なアドバイスや指示を出させていただくことも可能です。
今回ご紹介するのは岐阜県土岐市でのテレビ壁掛け工事。お客様宅は新築戸建て住宅。ハウスメーカーはセキスイハイム様。お客様が送ってくださった写真を見るとエコカラット ストーングレースが全面に貼られ、壁掛け金具の箇所は写真のように四角くくり抜かれています。コンセントパネルは下方に作られており、これにより壁掛け金具や配線ルートはかなり限定されます。(スタッフ曰く「壁掛けは全然問題なくできますが、テレビや金具によっては位置決めはかなりシビアになるかも」とのことでした)
テレビは壁掛け工事とセットでソニーのブラビアシリーズ(KJ-65X9500H)をご購入いただきました。(ありがとうございます)壁掛け用のネジ穴は中央に用意されており、後ろの起伏もないクセのないモデルです。金具は上下左右に角度調節が出来る可動式タイプ。こちらは横幅がありましたが四角い枠内になんとか収めることができました。用意されたコンセントからテレビへの配線ルートも問題なく、金具のアームを伸ばしても折りたたんでも問題なく視聴できる環境が完成。写真のようにすっきりとまとまった壁掛けテレビが完成しました。
テレビの高さもお客様ご希望の位置に合わせることができ、スタッフも一安心。しかし最近のIinstagramなどを見ると、こうした四角い枠や用意されたコンセントによって希望の位置にテレビを取り付けられない方も多いようです。壁掛けテレビでとかく失敗しやすいのはコンセント位置や配線経路。テレビや金具が未定の段階でコンセントなどを用意するの方はちょっと立ち止まり
「本当にこれで大丈夫?」
と考えてみてください。