今回紹介する工事もその一つ。お客様は49インチののテレビを使用中。小さなお子さんがいらっしゃることもあり、据え置きから壁掛けへの切り替えをご検討。ご希望の壁面には下地補強は無く、壁掛けテレビ用のコンセントパネルもありません。これはつまり、どこでも好きな位置に補強ができ、コンセントが作れるという意味でもあります。
専用フォーム「無料壁掛け診断」からUPされた写真を皆で確認し、スタッフの一人がすぐに壁掛けのプランを作成。壁面に壁内補強を施し、コンセントパネルを新設。床上コンセントから壁内経由で100ボルトの電源、アンテナ線を延長するという案です。各種ケーブルの必要となる長さまで計算し(写真を見れば大体の長さも算出できます)、お客様にお見積もりと併せてメールにてご連絡。数日後、ご予約をいただき施工の運びとなりました。
施工当日。スタッフ2名が豊田市へ。お客様宅は戸建住宅。ご挨拶のあと、さっそくテレビの位置決めが始まりました。49インチから将来60インチクラスへの切り替えもご検討中とのことでしたので、それに合わせテレビ・金具・コンセント、それぞれの位置を決めていきます。また床に座って視聴される機会が多いとのことからテレビの高さは少し低めに設定しました。
位置決めの次は壁内補強工事です。これは一度壁に開口を作り、壁の内部から補強工事を施します。DIYでは壁の前面にベニヤ板を貼ったりもしますが、余分な出っ張り(出幅)が生じ、また外観も美しくありませんので弊社では「壁内部分補強」を推進しています。
補強工事と同時進行で壁内部に電源ケーブル、アンテナ線を通し、テレビで隠れる位置に新しくコンセントパネルを作ります。ハウスメーカー様によって先にコンセントが作られていることもありますが、テレビでうまく隠せない位置にあったり、壁掛け金具と干渉したりすることも多く、思いのほか苦労してしまう箇所です。その点今回は私たちで好きな位置にコンセントが作れるため、テレビを買い替えても邪魔にならず確実に隠れる位置にコンセントを作らせていただきました。
壁の補強と配線経路が出来上がりました。次は金具の取り付けです。今回使用した金具は角度固定式タイプ。もちろん将来のインチアップ(大型テレビへの買い替え)も考慮に入れた金具となっています。こちらを慎重に取り付け、最後にお客様ご使用中のテレビを壁掛けします。脚部スタンドを取り外し、背面に専用金具を取り付け壁面に設置。アンテナ線、電源ケーブルを接続下ら工事は完了。
写真のように美しい壁掛けテレビが出来上がりました。
以下、各部の写真と見どころポイントの解説です。写真に写っているのは49インチですが、これが将来もう一回り大きくなるとイメージしてみてください。

(↑)場所は愛知県豊田市。石膏ボード+クロス張りの壁面です。壁内部に補強工事を施しました

(↑)壁内部に100ボルトの電源コードとアンテナ線が通してあります。コード類をいかに見せないようにするかが壁掛けテレビを美しく見せるポイントです。

(↑)テレビはお客様がご使用中のソニーブラビアKJ-49X9000E。49インチの液晶テレビです。壁掛け時の本体サイズは横幅が1093mm、高さが631mm。本体の厚みは62mmになります。

(↑)将来60インチクラスへの切り替えもご検討中とのことで、それらを見越した高さ設計をおこなっています。

(↑)壁内部で補強を完結させたため、壁と金具の接合面はフラット。薄さを重視される方には壁内補強工事+角度固定式タイプの金具がおすすめです。

(↑)小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では「手が届きにくい」「テレビが倒れない」などの理由で壁掛けを選ばれる方が増えてきました。

(↑)工事前の様子。ご覧のようにご希望の壁面にはテレビ用のコンセントがありません。下地補強も施されていませんが、このような壁こそ実は最も壁掛けしやすい壁面なのです。
現在お使いのテレビを壁掛けにすることでお部屋は思いのほかスッキリします。テレビボード裏のゴチャゴチャしたケーブル類は壁内を通ることで整理され、ホコリまみれになることもありません。また壁掛けになると小さなお子さんも手が届きにくくなり、勢い余ってテレビを倒してしまう心配もありません。
「我が家の壁でもできるものなの?」
とお思いでしたら、その壁面をスマホで撮影し、弊社ホームページの無料壁掛け診断から写真をUPしてみてください。経験豊富なスタッフ達が写真をチェックし、壁掛け可能かどうかを判断。壁掛け可能でしたら詳細なプラン、よく似た施工事例、それに概算のお見積もりを添えてメールにてご連絡いたします。その内容をご家族で吟味し、壁掛けへの夢を是非膨らませてみてください。