お客様は愛知県の江南市にお住まい。55インチの有機ELテレビを御希望されました。送っていただいた写真をスタッフが確認すると既に壁掛け用のコンセントまで用意されています。それを見たスタッフが一言
「このコンセント…、結構、微妙な位置にありますね。」
テレビの壁掛けを見越して先に壁に補強を入れたり、コンセントまで作られるケースが増えています。一見すると合理的なように思えますが、テレビの型番や金具の種類が決まっていない段階でコンセントまで作られるのは考えものです。壁掛け金具にはさまざまな種類・形状があり、コンセントの位置によっては金具(の台座)と干渉してしまい、思い通りの位置にテレビが壁掛け出来ない…ということにもなりかねません。
「うーん、上下どちらかに金具を逃がすことが出来ればよいけど…」
「いつも通り、幾つか候補金具持っていきましょう。」
「そうだね。」
そうした経験を踏まえて、カトー電器では作業車の中に複数タイプの金具を常備し、その場その場で適切に対応できるように対処しています。
以下、各部の写真と見どころポイントの解説です。先に作られたコンセントは上手くテレビで隠れ、なおかつ金具と干渉していない(金具の取付位置が少し下寄せ)担っている点にご注目ください。

(↑)愛知県江南市で55インチの有機ELテレビを壁掛け

(↑)テレビはフナイのFE55U6030。壁掛け時のサイズは横幅1228、高さ726、奥行き最大46。20.8kg

(↑)壁掛け金具は上下左右可動式タイプ。写真はアームをたたんだ状態です。

(↑)壁は補強済み。壁内配線の経路やコンセントも先に作ってありました。

(↑)工事途中の一枚。先にコンセントが作られていたので、それと干渉しないように金具を取り付けるという従来とは逆の工法手順です。

(↑)こちらはお客様がお問い合わせ時に送ってくださった写真。後ろの壁にコンセントが見えます。

(↑)工事前と工事完了後の比較写真です。